三次元オブジェクトをスペースタグとして実世界に配置し、周囲からGPS付携帯電話を用いて観察してみました。これを3DSpaceTagと呼んでいます。
上の例では鳥のオブジェクトをある場所に置きました。これを遠くから見れば小さく、近くに寄ると大きく見えます。また、南側から見ると正面画像が、北側から見ると背面画像が、東や西から見ると横からの画像を見ることができます。非常に簡単なものですが、これでも実世界に仮想オブジェクトを配置している複合現実感と言うことができます。世界一安価な複合現実感システムと言えるでしょう。
三次元オブジェクトのある場所(方角と距離)は文字でユーザに提示しています。また実世界背景との重ね合わせ表示は現在のところ行っていません。複合現実感としてはこのような制約があるわけですが、一応楽しく使えます。
仮想オブジェクトは LightWave を使ってデザインできるので比較的凝ったものも作れます。画像はサーバ側で生成しているので、端末側に特別なプログラムは必要なく、ブラウザだけで利用可能です。
現在、この仕組みを利用して仮想都市を作っています。下記の画面例のように、複数の仮想建物や仮想生物を大学キャンパス周辺に配置しています。市販のGPS付携帯電話で閲覧することができます。